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3-13 ● シロシタホタルガ幼虫 Chalcosia remota

2004年 4月 阿蘇郡産山村 (熊本)

● マダラガ科 Zygaenidae ● サワフタギ(正確にはタンナサワフタギ=ハイノキ科ハイノキ属)の若葉にいたシロシタホタルガの若齢幼虫で、撮影時の体長8mm。 後翅の基半が白色となるシロシタホタルガはサカキやヒサカキを食樹にするホタルガよりは山地性を示す。 まるでビーズかボタンを縫い付けたような体の模様は何に擬態したものだろうか。 あるいは一種の警戒色なのかもしれない。 成虫は6〜7月にかけて見られるが、個体数は少ない。 (追記 :その後、5月中・下旬に、このシロシタホタルガの幼虫がいたタンナサワフタギをよく調べてみると、15〜30mmに成長した100匹ほどの個体が枝先から蚕食状態で丸裸になるまで食べ尽くしているところを見つけた。 その内の1匹をつついてみると、からだの表面の至る所に透明の粘液を滲み出したではないか。 粘液には毒が含まれているため、鳥などが捕食しようとしないということだ。 ということは、黒地に赤・黄・青のこの派手な色彩、斑紋は、正に「威嚇色」、「警告色」そのものだったのである。)


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