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4-07 ● コマユバチの一種

2002年 9月 大津町矢護山 (熊本)

● コマユバチ科 Braconidae ● 体長3.5mmの小型のコマユバチが腹端を深く折り曲げ、ヘクソカズラ(アカネ科ヤイトバナ属)の花蕾(直径3mm、子房が膨らんで実のように見える)に産卵管を突き立てている場面に遭遇した。 写真のヘクソカズラの花蕾はヘクソカズラツボミタマバエに寄生されて虫えいとなったヘクソカズラツボミホソフシと言われるもので、このコマユバチの♀は中にいる筈のタマバエの幼虫に卵を産み付けているところである。 わずかな空間で繰り広げられる生命のドラマを見つめることができて久しぶりに心が弾んだ。 ハチのダイナミックなポーズはいつ見ても美しいと思う。

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