148KB

3-221 ● サツマニシキ Erasmia pulchella nipponica

2009年 9月 熊本市立田山 (熊本)

● マダラガ科 Zygaenidae ● サツマニシキを初めて見たのは今から35年も昔、大学のサークルの夏季合宿で屋久島に渡った時であった。 チョウと同様に、ネットに入れて胸を押さえると、胸の辺りから黄色い悪臭のする泡をブクブクと大量に噴き出した。 それはサツマニシキ独特の一種の防御反応で、無理やり三角紙に包んだために泡で翅が汚れてしまい、終に標本にはできなかったという苦い経験がある。 毒ビンを使えば良かったのだが、当時はガの採集にはまだ興味がなかったことを思い出す。 サツマニシキの翅の色使いにはハンミョウのそれに通じるものがあるが、これも自然界の不思議の一つに数えられるだろう。 前翅長45mm。


Top Page | GalleryB | Index | prev | next

inserted by FC2 system