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3-180 ● フクラスズメ終齢幼虫 Arcte coerula

2008年 9月 山鹿市八方ヶ岳 (熊本)

● ヤガ科 Noctuidae ● カラムシの葉を食べていた大きな毛虫はフクラスズメというヤガ科の一種の終齢幼虫。 赤、黄、黒の非常に目立った色彩はこけおどしの警戒色で、毒針毛などは持たないので触っても大丈夫だ。 ただし、虫体に触れようとすると頭部付近を激しく揺すって威嚇する場合があり、見かけ上十分ドッキリなのに、また更にドッキリさせられる。 この時点での体長60mm。 成虫は偏平な身体つきをした、前翅長35mm前後のかなり大型の濃褐色の蛾となり、集団で越冬する。 ある冬、山小屋の壁に止まった成虫を掌に包んで戸外に出した際に、この蛾の温かい体温を感じて驚いたことがある。


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