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3-148 ● カバマダラ Danaus chrysippus

2007年 10月 熊本市秋津 (熊本)

● マダラチョウ科 Danaidae ● 熊本市郊外で今秋発生したカバマダラ。 食草のトウワタの花に止まる場面は奄美、沖縄ではごく普通に見られるが、この発生地にトウワタは見当たらず、調査の結果ガガイモを代用食にしていることが判明した。 ♀親の産卵シーンや幼虫の姿も確認でき、成虫のサイズが大きいのはガガイモで充分に生育した証となるものである。 吸蜜中の花は南アメリカ原産の帰化植物、アレチハナガサ(クマツヅラ科クマツヅラ属)。 かつて西表島で見たカバマダラが舞い飛ぶ光景は10月上旬まで続いた今年の暑さの中、ここは亜熱帯かと一瞬錯覚してしまうほどであった。 九州南部ではすでに土着種となっているようだが、熊本で越冬できるかどうかはこのところの急な秋の深まりによって微妙な気配がする。 前翅長50mm。


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