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3-09 ● クロモンキリバエダシャク幼虫 Psyra bluethgeni

2003年 5月 中津江村酒呑童子山 (大分)

● シャクガ科 Geometridae ● イタドリ(タデ科イタドリ属)の若葉に奇怪な姿の尺取虫がいた。 Ω(オメガ)字状に体を曲げ、体の中央から左右に生えた角と背中の黄白色の部分を誇示している。 2本の角は軟らかく、しかも先端が二股に分かれ、黒光りする様は何とも無気味だ。 黄白色部と突起の形は爬虫類か両棲類が白い腹を見せて逆立ちしたような感じに見える。 これは早春に出現するクロモンキリバエダシャクという、開張40mm足らずのシャクガの幼虫である。 一連の威嚇行為は視力の優れた小鳥などの捕食者に対しては有効かもしれないが、ハチや寄生バエ、クモなどには無駄なのではないだろうか?


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