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2-150 ● ツマグロカマキリモドキ Climaciella quadrituberculata

2009年 6月 阿蘇郡西原村 (熊本)

● カマキリモドキ科 Mantispidae ● ロクオンソウ(鹿苑草 ガガイモ科カモメヅル属、別名ヒゴビャクゼン 肥後白前)の花に飛来していたツマグロカマキリモドキの、このカマキリのような、アシナガバチのような、何とも欲張った擬態の仕方はどういう訳だろう。 鎌を具えた前肢は捕食性の必要から発達したものと思えば、寧ろアシナガバチの仲間に似せて保身に役立てていると見るべきかもしれない。 ツマグロカマキリモドキとは今回が初めての出会いで、最初に見た時はフタモンアシナガバチかと思ったが、長い間ジッとしているし、やがて鎌状の前肢が見えてカマキリモドキの仲間だと気付いた。 寄生性の昆虫で、寄生対象はまだ知られていないようだが、ヒメカマキリモドキがエドコマチグモの卵嚢に寄生するので、ツマグロカマキリモドキもクモ類をホストにすることは十分に推定できそうだ。 体長22mm、前翅長18mm。


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